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「3」 人よればかしまし!     3       10 11
こんにちは。
「かしまし」第三回です。
今日は、史佳と二人で病院に来たよ。
相変わらず、
いるだけで元気を奪われそうな空間だなぁ。
そう……?
涼理はあまり感じない?
空気が淀んでこもってて、
何か好きになれないんだよなぁ。
そうなんだ……。
わたしは、あまり気にしたことなかったかも。
おっ……!
お?
涼理、クリスマスツリーが出てるよ!
本当だ。
でも、クリスマスの準備にしては、
ちょっと早すぎるんじゃない?
いやいや、涼理……。
それはクリスマスというものをナメてるよ。
「クリスマス」だよ!?
(声、一オクターブ高く)
史佳は、クリスマスに、
いったい何を賭けてるの……。
あのねー。
クリスマスの猛者たちは、
十月頃からせっせと準備を始めてるんだよ。
街頭なんかでも、早々に
イルミネーション出してるとことかあるでしょ?
それはあるね。
でもね。
それは、彼らの行動が観測される限りでのこと……。
心の中では、夏頃から――。
いや、もう去年のクリスマスが終わった翌日から、
来年のクリスマスに備えているんだよ!
そうなんだ。
相変わらず、反応が薄いな!?
史佳は、今日も元気そうだね……。
うちのクリスマスパーティーは、
いつも大変なんだよ。
大変?
お客さんがたくさん来てね。
私たちは、そのお客さんの接待とかを
しなくちゃいけないの。
あぁ……。
史佳の家って、
そんなに大きい家だったんだね。
うーん。
まぁ、色々美味しいもの食べられるから、
イヤじゃないけどね。
ケーキとか?
ケーキもそうだし、
ローストビーフとか、鶏の丸焼きとかね。
肉ばっかりだね……。
なんか、鶏の丸焼きってかわいそう……。
かわいそうかなぁ?
バラバラにして、
ももとか手羽先とかする方がかわいそうじゃない?
あ、そうかも。
ひき肉とかね。
あはは、そうそう。
涼理の家のクリスマスパーティーは
どうなの?
ん、うち……?
あまり、クリスマスパーティーって
やったことないんだ。
うちの親、忙しいから……。
あ、そうなんだ、ごめん……。
…………。
じゃあ、今年は涼理の家で
クリスマスパーティーやろうよ!
わたしと涼理とプラン。
三人で!
…………。
うっ、うう、ぐすっ……。
ガチ泣き!?
ありがとう。
クリスマスパーティーやりたいね。
うん。
チキンとかケーキとか買ってさ。
プランは、何がいいかなぁ。
あいつは、ネコ缶あれば喜ぶよ。
あはは。
……ごめん、プラン。
ネコ缶以上のものを、思いつきそうにない。
ネコ缶だにゃー!
嬉しいにゃー!
プランそんなダミ声じゃないよ!
あははは!
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